フリーランスエンジニアとしてのスキルを証明することができるIT系資格を30選ご紹介します。IT業界は資格よりも実績・経験が重視されると言われていますが、資格取得までの学習プロセスや知識の構築が無駄になることはありません。ここでは、各IT系資格の説明や、取得することのメリットについて解説します。
1. IT系の資格を取る前に…資格取得のメリットとデメリット
一般的に資格取得にはコストがかかるうえ、持っていても本当に役立つのかという疑問を持つ人は少なくありません。
IT系にも多種多様な資格がありますが、実際にIT系の資格は転職やキャリアアップなどに役立つのでしょうか?
資格取得を目指す前に、IT系の資格取得について知っておきたいメリットやデメリットを説明します。
1.1【デメリット】取得コストがかかるのに、IIT業界では資格よりも実績・経験が重視されがち
IT業界では資格よりもスキルや実務経験の長さが重視されるため、就職・転職・キャリアアップの場で資格取得が必ず役立つとはいえません。時間やお金などに大きなコストをかけたほどの効果がないケースも多く、その点はデメリットと言えるでしょう。
1.2【メリット】対外的なスキルの証明や評価につながる
とはいえ資格があることで、その人のスキルを客観的に証明することはできます。例えば、年齢が若く実務経験が少ない場合や、資格取得した分野の実務が未経験の場合でも、持ち合わせるスキルの目安として一定の評価が得られます。
また転職に限らず、積極的な資格取得により、スキルアップに対する意識の高さを示せるため、社内での評価にもつながるでしょう。
1.3【メリット】資格取得は知識を身につけるために有効
また、資格取得のための学習によって、体系的な知識が身につくというメリットもあります。資格取得の勉強をする過程で、参考書を読んだり、調べ物をしたり、過去問を解いたりすることで知識やスキルが身についていきます。
ひとつの資格取得を通して、キャリアアップを目指し新しい技術の習得にチャレンジしたり、理解を深めることができます。スキルを身につけるために有効な方法の一つです。
2. ITエンジニアの状況別おすすめ資格一覧
この項目ではエンジニアの状況別に、おすすめの資格を一覧にまとめました。
各資格の紹介は、資格名をクリックしてください。
2.1 就職・未経験者向け、おすすめ資格
これからIT業界へ就職したい方や未経験からITを学びたい方へ、おすすめの資格には次のようなものがあります。
| 資格名 | 職種 | 受験料 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| ITパスポート試験 | 全職種 | 7,500円 | ★ |
| 基本情報技術者試験 | 全職種 | 7,500円 | ★★ |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 全職種 | 7,500円 | ★ |
| LinuC レベル1 | インフラ | 15,000円 | ★ |
| CCNA(シスコ技術者認定試験) | インフラ | 300USD | ★★ |
| ORACLE MASTER Bronze | SE、インフラ | 95USD | ★ |
| ITILファンデーション | SE、インフラ | 54,230円 ※1 | ★ |
それぞれの資格について詳しくは、資格名をクリックしてご覧ください。
※1:ITILファンデーションの受験料は、受験会場や試験形式により異なります。
詳しくは下記の一覧より、認定パートナーのサイトで価格をご確認ください。
ピープルサート公認試験機関
2.2 経験者・キャリアアップ向け、おすすめ資格
IT業界で数年間の実務経験を積んだ上でキャリアアップしたいという方へ、おすすめの資格をピックアップしました。ここで挙げていなくても、国家資格の高度区分にはさまざまな専門試験があります。
自分の専門や経験に合わせた資格のほか、職種を問わずマネジメント系の資格もおすすめです。
| 資格名 | 職種 | 受験料 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 応用情報技術者試験 | 全職種 | 7,500円 | ★★★ |
| プロジェクトマネージャ試験 | 全職種 | 7,500円 | ★★★★ |
| 情報処理安全確保支援士試験 | SE、PM | 7,500円 | ★★★★ |
| システムアーキテクト試験 | SE、PM | 7,500円 | ★★★★ |
| データベーススペシャリスト試験 | インフラ | 7,500円 | ★★★★ |
| ネットワークスペシャリスト試験 | インフラ | 7,500円 | ★★★★ |
| 認定スクラムマスター(CSM) | PM | 20~30万円程度 | ★★★★★ |
2.3 転職・フリーランス向け、おすすめ資格
転職やフリーランスの案件獲得を目指したいという方へ、まず上のキャリアアップ向けで挙げた資格のうち国家資格の6つについては、どれも取得して損はありません。
その上で、職務経歴書の信頼性を高めたり、学習への意欲を示すために役立つ資格をピックアップしました。
なお例に挙げたグレードは、各資格の最も初級の試験です。高いスキルを示したい場合は、さらに上のグレードを目指す必要があります。
| 資格名 | 職種 | 受験料 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| Oracle認定Javaプログラマ Bronze | PG | 監督なし試験用:95USD
監督つき試験用:245USD |
★ |
| Python3エンジニア認定 基礎試験 | PG | 10,000円 | ★★ |
| PHP技術者認定 初級試験 | PG | 12,000円 | ★ |
| Ruby技術者認定試験 Silver | PG | 15,000円 | ★ |
| Android技術者認定試験 ベーシック | PG | 15,000円 | ★★ |
| C言語プログラミング能力認定試験 3級 | PG | 5,400円 | ★ |
| AWS 認定 ソリューションアーキテクト - アソシエイト | インフラ | 150USD | ★★★ |
| Google Cloud 認定 アソシエイトクラウドエンジニア | インフラ | 125USD | ★★★ |
3. IT系資格の種類別おすすめ資格一覧
この項目では資格の種類別に、おすすめの資格を一覧にまとめました。
3.1 総合的なIT知識を証明できる資格一覧
職種を問わず、総合的なIT知識を証明できる資格には、次のようなものがあります。
3.2 専門的なスキルを証明できる資格(プログラミング技術系)
プログラミング技術に関する専門的なスキルを証明できる資格には、次のようなものがあります。
| 資格名 | 職種 | 受験料 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| Oracle認定Javaプログラマ Bronze | PG | 監督なし試験用:95USD
監督つき試験用:245USD |
★ |
| Python3エンジニア認定 基礎試験 | PG | 10,000円 | ★★ |
| PHP技術者認定 初級試験 | PG | 12,000円 | ★ |
| Ruby技術者認定試験 Silver | PG | 15,000円 | ★ |
| Android技術者認定試験 ベーシック | PG | 15,000円 | ★★ |
| C言語プログラミング能力認定試験 3級 | PG | 5,400円 | ★ |
| IoTシステム技術者認定試験 基礎 | PG | 12,500円 | ★ |
| エンベデッドシステムスペシャリスト | PG | 7,500円 | ★★★★ |
3.3 専門的なスキルを証明できる資格(SE・マネジメント系)
SE・マネジメント系の専門的なスキルを証明できる資格には、次のようなものがあります。
| 資格名 | 職種 | 受験料 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| ITILファンデーション | SE、インフラ | 54,230円 ※1 | ★ |
| 情報セキュリティマネジメント試験 | 全職種 | 7,500円 | ★ |
| アジャイルソフトウェア開発技術者
検定試験 Lv.1 |
SE | 10,000円 | ★ |
| 認定スクラムマスター(CSM) | PM | 20~30万円程度 | ★★★★★ |
| プロジェクトマネージャ試験 | 全職種 | 7,500円 | ★★★★ |
| 情報処理安全確保支援士試験 | SE、PM | 7,500円 | ★★★★ |
| システムアーキテクト試験 | SE、PM | 7,500円 | ★★★★ |
3.4 専門的なスキルを証明できる資格(インフラ・クラウドエンジニア系)
インフラ・クラウドエンジニア系の専門的なスキルを証明できる資格には、次のようなものがあります。
| 資格名 | 職種 | 受験料 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| LinuC レベル1 | インフラ | 15,000円 | ★ |
| LPIC - 1 | インフラ | 30,000円 | ★ |
| CCNA(シスコ技術者認定試験) | インフラ | 300USD | ★★ |
| ORACLE MASTER Bronze | SE、インフラ | 245USD | ★ |
| データベーススペシャリスト試験 | インフラ | 7,500円 | ★★★★ |
| ネットワークスペシャリスト試験 | インフラ | 7,500円 | ★★★★ |
| AWS 認定 ソリューションアーキテクト - アソシエイト | インフラ | 150USD | ★★★ |
| Google Cloud 認定 アソシエイトクラウドエンジニア | インフラ | 125USD | ★★★ |
3.5 専門的なスキルを証明できる資格(データサイエンティスト系)
データサイエンティスト系の専門的なスキルを証明できる資格には、次のようなものがあります。
| 資格名 | 職種 | 受験料 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| データサイエンティスト検定
リテラシーレベル |
データ | 10,000円 | ★ |
| 統計検定 データサイエンス基礎 | データ | 7,000円 | ★ |
| G検定 | データ | 12,000円 | ★ |
| E資格 | データ | 30,000円 | ★★ |
4. 各資格の概要を紹介
この項目では、上でリストアップした各資格の概要をご紹介します。さらに詳しく知りたい方は、詳細をご紹介したリンク先の記事をご確認ください。
4.1 ITパスポート試験
ITパスポートは、「ITを利活用するすべて人が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家資格」です。まずはITの基礎を知るということで取得するのをおすすめします。
4.2 基本情報技術者試験
情報処理推進機構(IPA)が運営する国家試験で、IT業界に転職したい、ITに関する基本的な知識を身につけたい人向けの資格です。
4.3 応用情報技術者試験
基本情報技術者試験よりもレベルの高い資格で、ITに関する知識がある程度身についていることが証明できるので、就職や転職にも役立ちます。
4.4 Oracle認定Javaプログラマ
米Oracle社が主催するJavaの知識と技能をレベル別に認定するベンダー試験で、グレードは、簡単な方から「Bronze」「Silver」「Gold」の3種類があります。
4.5 Python3エンジニア認定
主に文法基礎を問う「Python3エンジニア認定基礎試験」、主にPythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う「Python3エンジニア認定データ分析試験」があります。
4.6 PHP技術者認定試験
PHPの現時点で唯一の資格である「PHP技術者認定試験」は。PHP技術者の育成と納品品質の向上を図ることを目的に立ち上げられた試験で、「初級試験」と「上級試験」があります。
4.7 Ruby技術者認定試験
エンジニアはもちろん、Rubyに関わる幅広い人々を対象とした、Ruby技術者としてのスキルを認定する試験で、「Silver」と「Gold」の2つのレベルの試験が実施されています。
4.8 Android技術者認定試験
アプリ開発のエンジニアには「アプリケーション技術者認定試験」、プラットフォーム周りのエンジニアには「プラットフォーム技術者認定試験」と2種類の認定があります。
4.9 C言語プログラミング能力認定試験
保有スキルのレベルに合わせた3段階の認定基準があり、初学者向けの「3級」から、プログラマやシステム・エンジニアとして活躍されている方の保有スキルを客観的にアピールできる「1級」まで、幅広いスキルを測定しています。
▶ 公式サイト:C言語プログラミング能力認定試験
4.10 IoTシステム技術者認定試験
IoT技術者の育成を目的として始まった試験で、「基礎」「中級」「上級」の三種類があります。
4.11 エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせてシステムを構築し、求められる機能・性能・品質・セキュリティなどを実現する組み込みエンジニアやIoT系エンジニア向けの試験です。
▶ 公式サイト:エンベデッドシステムスペシャリスト試験
4.12 LinuC
2018年に提供が開始されたLinux技術者認定試験です。クラウド時代に求められるLinuxスキルの保持を証明することができる試験として、Linuxの認定試験を実施しているNPO法人、LPI-Japanが開発しました。
4.13 LPIC
正式名称は「Linux技術者認定試験」で、Linux技術者のスキルを認定するIT資格です。「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」からなるプロフェッショナル試験のほか、4種類のエッセンシャル試験が実施されています。
4.14 CCNA(シスコ技術者認定)
シスコシステムズ社が実施する、ネットワークエンジニアの技能を認定する試験です 世界共通基準の資格であり、ネットワークの世界では最も有名な資格でもあります。
4.15 ORACLE MASTER(オラクルマスター)
「日本オラクル社」が公式に運営する「Oracle Database」シリーズを扱う技術力を認定する資格で、データベースの管理/運用のほか、SQLの習熟度を問う問題が出題されます。
4.16 ITILファンデーション
ITILファンデーションとは、ITサービスマネジメントについての知識を証明する国際的な認定資格です。運用管理に関わる基礎知識として、ITエンジニア、とりわけSEやインフラエンジニアの間でよく聞かれる資格です。
4.17 情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。
4.18 アジャイルソフトウェア開発技術者検定試験
体系的にアジャイル開発の仕組みが身に付く試験です。「Lv.1」と「Lv.2」の2種類があります。認定スクラムマスターが難しい方におすすめです。
4.19 認定スクラムマスター(CSM)
スクラム開発のチームリーダーとしてのスキルを認定します。合格までに研修が必要なため受験にかかる費用は高額ですが、実践的だとして信頼度の高い試験です。
4.20 プロジェクトマネージャ試験
システム開発プロジェクトのマネジメントスキルを認定する試験で、プロジェクトのスムーズな進行や、人員のマネジメントについて主に問われます。数ある国家資格の中でも難関資格であるといわれています。
4.21 情報処理安全確保支援士
サイバーセキュリティ対策の調査、分析、評価を行うセキュリティエンジニアのための資格です。また技術・管理の両面から有効な対策を助言・提案するセキュリティコンサルタントにもおすすめです。
4.22 システムアーキテクト試験
システム開発の上流工程で、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行い、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導く、上級エンジニア向けの資格です。
4.23 データベーススペシャリスト試験
データベースエンジニアの知識・スキルの習熟度を測るための国家資格で、データベースに関係する技術を活用し、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守などの知識が求められます。
4.24 ネットワークスペシャリスト試験
ネットワークの固有技術からサービス動向まで幅広く精通し、目的に適合した大規模かつ堅牢なネットワークシステムを構築し運用できるような知識を求められます。
4.25 AWS 認定 ソリューションアーキテクト - アソシエイト
主にAWSを扱うクラウドエンジニア向けの、登竜門です。エンジニアだけでなく、クラウドに関わる設計者や営業などの方にもおすすめです。
4.26 Google Cloud 認定 アソシエイトクラウドエンジニア
Google Cloud 認定の中で、最も人気の認定資格です。主にGoogle Cloud(旧GCP)を扱うクラウドエンジニアの方におすすめです。
4.27 データサイエンティスト検定(DS検定)
データサイエンティストを目指す方へ、入門に最適な資格です。データサイエンティストに必要な3つのスキル(ビジネス力、データサイエンス力、データエンジニアリング力)を、総合的に評価しています。
4.28 統計検定(データサイエンス)
伝統ある統計検定に、2021年よりデータサイエンスに特化した試験が追加されました。統計学的なアプローチからデータサイエンスを学びたい方に最適の試験です。
4.29 G検定(ジェネラリスト検定)
機械学習やディープラーニングの知識を事業活用するなど、ジェネラリストとしてのスキルを認定する試験です。
4.30 E資格(エンジニア資格)
機械学習やディープラーニング理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識が問われる試験です。
5. まとめ|自分の状況に合った資格で、効率的なスキルアップを
ここまでご紹介したように、IT系の資格にはとてもたくさんの種類があります。総合的なITの知識を証明できる資格から、専門的なスキルを証明できる資格、マネジメントに関する資格など多種多様なものがあります。
冒頭にも記載したように、IT業界では資格よりも経験や実績が重要視されます。しかし体系的に試験対策することで、これまでに得た知識やスキルの棚卸しになるというメリットがあります。気になる資格を見つけた方は、この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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