フリーランスのプログラマーになるために「どの程度の経験やスキルが必要なのだろう」「コーダーとしての経験はあるけれどPM経験は少ない。このスキルセットで独立して大丈夫?」「独立するために必要な手続きはどんなものがあるの?」「長く続けられる仕事なのかな?」など、疑問や不安を感じている方もいるでしょう。
この記事では、フリーランスのプログラマーの将来性や必要なスキル、見込みの年収や仕事の探し方など、詳しく解説しています。フリーランスのプログラマーに興味がある方や、近々独立を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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1. フリーランスのプログラマーとは?
フリーランスのプログラマーとは、会社に所属せずに、システム開発のプロジェクト単位で開発に参加するプログラマーのことです。
たとえば「フロントエンドエンジニア向けの案件に参画したい」「Swift案件を受注したい」など自分のスキルや希望する条件をもとに案件を探して、クライアントと直接契約するか、エージェントを通して契約するか、いずれかの方法で仕事をします。
フリーランスのプログラマーはシステム開発のうち下流工程を担当することが多く、主に設計書に沿ってシステムを実装(コーディング)するほか、自分が担当した部分のテストなども行います。
またプログラミングのスキルはもちろんですが、クライアントやSEと円滑なコミュニケーションを取れる能力も必要です。
1.1 フリーランスプログラマーとフリーランスSEの違い
フリーランスプログラマーとフリーランスSEの違いは、システム開発の担当する工程です。主に要件定義や設計部分を担当するのがSEで、主にコーディング(プログラミング)など開発部分を担当するのがプログラマーです。
もっともプログラマーが必要に応じて設計書を書いたり、SEがコーディングすることもあります。つまり両者の担当分野は会社や現場の状況によってもバラバラで、違いが曖昧な側面もあります。
ただ今回は分かりやすくご説明するため、本記事での「プログラマー」は、設計などは行わない、純粋にコードを書く案件を受注する方を例に挙げて、ご紹介します。
要件定義や設計などにも関わるフリーランスのSEにつきましては、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事で詳しくご紹介しています。
1.2 フリーランスプログラマーの業務内容
フリーランスプログラマーの業務内容には、次のようなものがあります。
フリーランスプログラマーの主な業務内容は、通常のプログラマーと同様に、システムの設計書をもとに実装(コーディング)を行うことです。
設計書を読み解き、ときにクライアントと意思疎通しながら、クライアントの要望を実現するために最適なコーディングを行います。
要件定義や設計のフェーズに技術的な観点から参加することもありますが、基本的には実装やテストのフェーズを担当することがメインです。ただ契約によっては、SEに相当する作業を行う場合もあります。
1.3 フリーランスのプログラマーの平均年収は?
フリーランスのプログラマーの平均年収は、正社員のプログラマーを上回ります。
当サイト「プロエンジニア」に登録されている「コーダー・マークアップエンジニア」の案件※1 を集計したところ、平均年収は約588万円でした。
なお月給の最低額は20万円から、最高額は70万円以上です。ただこれはプログラマー系の中でも最も簡単とされている、主にWebサイトの見た目を作るコーダー案件のみを集計した金額です。「フロントエンドエンジニア」にスキルアップした場合の最高月給は100万円以上、平均年収は約888万円にのぼり、年収1000万円以上も充分狙えます。
なお厚生労働省が発表する賃金構造基本統計調査(職種別)※2 によると、プログラマー(ソフトウェア作成者)の平均年収は約550万円です。
※1:2023年6月時点でプロエンジニアの「コーダー・マークアップエンジニア」カテゴリに登録されているフリーランス案件情報のうち、月額報酬の下限額および上限額が公開されている案件より、単価平均×12か月で年収平均を算出
※2:賃金構造基本統計調査/令和4年賃金構造基本統計調査にて公開されている職種別賃金のうち、「決まって支給する現金給与額」*12ヵ月分に「年間賞与その他特別給与額」を加えた値を算出
案件別に詳しい相場を知りたい方は、次のページをご覧ください。
▶ 参考:
・コーダー/マークアップエンジニアの案件|フリーランス案件の特徴・単価・必要スキル
・フロントエンドエンジニアの案件|フリーランス案件の特徴・単価・必要スキル
1.4 フリーランスプログラマーの具体的な働き方:1日のタイムスケジュールの例
参考までに当サービス「プロエンジニア」を利用して実際にフリーランスSEとして活躍している方2名の、1日のタイムスケジュールを見てみましょう。
1名は未経験からフリーランスプログラマーになった方、もう1名は事務職からプログラマーに転職して2年経験を積んだ後に独立した方です。
■ Rubyのバックエンド開発に携わっている方の場合
こちらはRubyを用いたバックエンド開発を担当している西野さんの、1日のタイムスケジュールです。介護職に6年間従事した後、独学でプログラミングを学び、開発現場未経験からフリーランスのプログラマーに転向しました。
午前中は出社してデバッグやテスト、Rubyを用いた開発業務に従事し、午後は設計業務やPHPを用いた開発業務を行っています。未経験からフリーランスプログラマーになって2年目ですが、積極的に新しい言語や設計業務にも携わっており、将来的に上流工程に携わることを目標とされています。
出典:介護職からフリーランスエンジニアへ転身。自分のスキル向上が、直に収入アップにつながる点がフリーランスの醍醐味です|プロエンジニア
■ Javaの開発業務を担当している方の場合
こちらはJavaの開発業務を主に担当している青山さんの、1日のタイムスケジュールです。青山さんは独立を目指して事務職からJavaエンジニアに転職し、2年の経験を積んだ上でフリーランスエンジニアとして独立しました。
業務形態は基本的にテレワークで、午前中に以前より行っていた商用保守の調査業務を行っているほか、現在はJavaの開発業務をメインに行っています。
出典:独立を夢見て事務職からエンジニアに転職、実務経験2年でフリーランスへ。信頼できるキャリアコンサルタントに出会い、理想の案件にスピード成約|プロエンジニア
2. フリーランスのプログラマーになるには?求められるスキルや経験
フリーランス(freelance)は「正社員」ではありません。つまり現場にスポットで参戦し、その現場の正社員や他のフリーランスとコミュニケーションをとりながら成果を上げなければならないため、前提として高いスキルを持つことや、健康などの自己管理が求められます。
主に求められるスキルや経験は、以下の通りです。
2.1 高いスキルや数年の経験
前述のように、フリーランスプログラマーには未経験からなることも可能です。しかし一般的には、条件の良い案件を受注するには高いスキルや十分な実務経験が必要です。
フリーランスとは、企業にとっては必要に応じて調達する外部人材、つまり助っ人です。そのため企業がフリーランスプログラマーを育成対象として雇うメリットは、ほぼないのです。
フリーランスプログラマーの場合、少なくとも現場経験が2~3年以上あることや、複数のプログラミング言語やフレームワーク、ライブラリを扱った経験が求められます。
たとえば「コーダー/マークアップエンジニア」の場合を見てみましょう。
当サービス「プロエンジニア」では、コーダー/マークアップエンジニアの案件を受注するために、次のようなスキルが必要だと提示しています。
必要なスキルとしてコーディングできることが前提のため、HTML/CSS、JavaScript、jQueryなどのスキルは必須です。
さらに、内部SEOを考慮したコーディングが求められることもあるため、SEOに関しての知識もあると良いでしょう。プロエンジニアで扱っている求人に応募するには、HTML5/CSS3/JavaScriptでのコーディング経験が求められます。
また、デザイナーを含むチームでの開発経験もあると良いでしょう。
つまり参画しようと考えている分野に対して「一定の経験がある」ことが求められます。
たとえばコーダーやマークアップエンジニアの場合、基本的なコーディングスキルに加えてSEOなどのWebの知見があるとベターという形です。
チーム開発やPM経験は歓迎要件に近く、案件の種別やどのポジションで参画するかにもよりますが、必ずしも「マスト」とは限りません。一方でそれらのマネジメントスキルはもしもPMとして受注するなら必須です。
このように「いまの自分のスキルで、どのような案件なら受注できるか」を客観的に考え、案件を選ぶことも必要です。できれば信頼できるエージェントのキャリアコンサルタントに相談し、案件を選ぶ方が参画後のトラブルも減るでしょう。
実際のフリーランス案件でどのようなスキルが求められているのかは、次の案件ページをご確認ください。
▶ 参考:コーダー/マークアップエンジニア の案件|フリーランス案件の特徴・単価・必要スキル
2.2 自己管理能力
フリーランスプログラマーになると、自分のタスク管理は自分で行わなければなりません。自分で進捗を管理し、自分で報告を定期的にまとめる必要があります。
さらに健康を損なうと働くことができなくなり、その間の保障もありません。健康面もしっかりと管理し、万一に備えて保険などに加入しておく必要があります。
また納税についても、自分で制度を調べ、各種の手続きを行う必要があります。面倒だからと先送りにせず、自己管理をしっかりとすることが、仕事の質の向上や、収入増につながるでしょう。
2.3 営業力や交渉力
フリーランスプログラマーの場合、SEやITコンサルタントとは異なり、設計などの上流工程には関与せずコーダーに特化する場合もあるでしょう。
すると仕様上で対応が難しいと考えられる指示をされた際などに「自分がコーディングする範囲はここからここまでにしてほしい」といった要望を出したいケースもあるのではないでしょうか。
そうした見積もりや業務範囲を交渉する力は、フリーランスにはとても重要なスキルです。
3. 会社員からフリーランスプログラマーになる「独立の流れ」(ロードマップ)
フリーランスのプログラマーになるまでの、一般的なロードマップをご紹介します。独立に至る基本的な流れを把握する参考にしてください。
3.1 プログラマーに就職・転職する
フリーランスのプログラマーになるには、まずWebアプリケーション開発などの実務経験を積む必要があります。そのため、まずは会社員プログラマーに就職・転職することが、フリーランスプログラマーになるための最短ルートといえるでしょう。未経験からフリーランスプログラマーになる方もいますが、条件の良い案件の受注が難しくなりやすいです。
もっともRubyを独学して用意したポートフォリオで、フリーランスエンジニアに転身した方の事例もあります。確実な道を進むのか、一気にチャレンジすべきかを見極めたい方は、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参考にしてください。
3.2 プログラマーとして実務経験を積む
フリーランスのプログラマーを募集する案件の多くは、2~3年程度以上の実務経験を求めています。企業はフリーランスのプログラマーに助っ人としての働きを期待しているため、業務の進め方を熟知しており、単独で解決できる範囲が広い人材の方が歓迎されます。
指導などで社員のリソースを必要以上に割いていては、外部人材であるフリーランスプログラマーを雇う意味があまりありません。フリーランスプログラマーには、自走し、さらに業務を改善できる人材が求められています。
不安な方は実務経験をしっかり積んでからの独立や、まずは社員に近い働き方ができる常駐型の案件から始めてみることがおすすめです。
3.3 個人事業主になる~案件に参画するまで
フリーランスプログラマーの多くの方は、個人事業主になります。開業に必要な手続きは、次のフリーランスプログラマーの開業手続きチェックシートを確認してください。
ここで専業のフリーランスになる場合は会社を退職しますが、副業から始める場合は必ずしも退職する必要はありません。
フリーランスの案件探しから応募、参画までの流れは、フリーランスエージェントを利用するとスムーズです。たとえばクラウドソーシングに自分で登録し、自分で案件に応募するのと比べてキャリアコンサルタントから「その人に合いそうな仕事」の紹介を受けることができる上に独立支援などのサポートも受けられるためです。
また万が一、クライアントとトラブルが発生した場合でもエージェントが仲介に入るため、プログラマーからすると「開発そのものに専念しやすい」環境が生まれます。よって個人事業主になり、案件に参画するうえでは信頼できるフリーランスエージェントを見つけておくことが大切です。
このあたりはフリーランスのSEと同じ流れになりますので、詳しくはITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参考にしてみてください。
4.【2024】フリーランスプログラマーの開業手続きチェックシート
会社員をしていると、「開業手続き」に触れる機会はあまりないのではないでしょうか。必要な手続きや税金の処理などに見落としがないかと不安な方へ、参考までにフリーランスとして独立する際に必要な手続きを一覧にまとめました。
専業のフリーランスとして開業するためには、基本的にこの4つの手続きが必要です。ただし健康保険は前職の健康保険に退職後も2年間は継続して加入することができますが、以降は国民健康保険に切り替える必要があります。2年間の猶予のうちに、早めに切り替えを行っておきましょう。
なおあくまで上記は「基本的に必要な手続き」に関するものです。たとえば実際にプログラマーとして独立すると、売上が1000万円を越えることもあります。その場合、税務署に「適格請求書発行に関する事業者登録申請書」を提出し、インボイス制度に対応する必要があります。売上1000万円以下の事業者と比べると、経理作業がやや複雑です。そのため売り上げ規模にも応じた対応が必要で、税理士にも相談することをおすすめします。
フリーランスになるための手続きについて詳しくは、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参照してみてください。
5. フリーランスプログラマーになるメリットとデメリット
ここまでの内容で、フリーランスのプログラマーは仕事の自由度が高い反面、正社員のような安定感はなく、さらに自走できるだけのスキルが求められることが理解いただけたのではないでしょうか。
また専業のフリーランスとして開業するにあたっては、多くの手続きも必要です。
改めてフリーランスプログラマーになることの、メリットやデメリットをまとめました。
5.1 フリーランスプログラマーのメリット
フリーランスのプログラマーになると、以下のようなメリットがあります。
● 案件や働き方などを選べる
フリーランスになると、自分で働く場所や時間、携わる業務の内容を選ぶことができます。プライベートを大切にし、無理のない範囲で働くことが可能です。
● 高収入を目指せる
フリーランスになると、自分のスキルや経験が単価に直結します。ニーズの高いプログラミング言語・フレームワーク・新技術や、習得する難易度が高い言語を身につけてゆくことで、さらに高単価の案件を受注できるでしょう。
● やりがいを感じられる
フリーランスになると、自分が欲しい技術が身につく案件を選べたり、自分が興味のある業界の案件を選んで受けることができます。結果としてモチベーションが高い状態で業務を進めることができ、やりがいをより強く感じられる可能性が高まります。
5.2 フリーランスプログラマーのデメリット
対して、フリーランスのプログラマーになると、以下のようなデメリットがあります。
● 収入が不安定になる
フリーランスは自分で仕事を得る必要がありますが、予定通りに契約が更新されなかったり、良い案件が見つからなかったりなど、安定して仕事できないリスクがあります。ケガや病気で働けない期間があれば、その間は収入がありません。
● 社会保障が少ない
会社員と違い、フリーランスには福利厚生がありません。育児休暇や介護休暇などの制度もないため、仕事を休むとそれだけ収入が減少します。さらに健康保険や年金には自分で加入しなければならず、その費用は全て自分で支払う必要があります。また、失業保険や労災保険などの制度も利用できないため、自分で保険に加入するなど、対策が必要です。
● 社会的信用が低い
フリーランスを始めとした個人事業主は、一般的に収入が不安定であると考えられています。そのためクレジットカードの作成や家のローンだけでなく、賃貸の借り入れも難しくなる場合があります。近くローンなど組むことを予定している方は、フリーランスになる前に手続きを済ませておくことが大事です。
6. フリーランスプログラマーになる前に確認しておくべきこと
フリーランスプログラマーになる前に、まずフリーランスという働き方に対する「向き・不向き」を確認しておきましょう。本章では、フリーランスプログラマーへの向き・不向きを解説したうえで、「フリーランスプログラマーになる前に確認すべきチェックリスト」をまとめました。
「案件が欲しいけど営業は苦手」「営業したいけど、ポートフォリオに入れる実績が無い」
という方はこちらの記事も参考にしてみてください!
▶ フリーランスにオススメ!クラウドソーシングサイト6選|「ゲンキ・ワイファイ」
■ フリーランスプログラマーに向いている人
フリーランスのプログラマーには、次のような人が向いています。
これはプログラマーに限らず、フリーランスに最も重要なスキルはコミュニケーション能力です。ずっと1つの職場で働き続けることの多い会社員とは違い、フリーランスは案件ごとに新しい環境で仕事をする必要があります。
ただコミュニケーション能力といっても、友人を作る力という意味ではありません。新しく入ったチームで、すぐに仕事に関してスムーズな意思疎通ができることが、フリーランスに重要なスキルです。
また新しい案件を見つけるための行動力や、新しい技術をどんどん取り込む挑戦意欲も、フリーランスプログラマーにはとても重要です。
■ フリーランスプログラマーに向いていない人
逆に、次のような人はフリーランスには向いていない可能性があります。
会社員の就職や転職はそれほど頻繁に行うものではありませんが、フリーランスの場合、案件が変わるごとに「案件探し」を行う必要があります。案件はすぐに決まるとは限らず、事前面接が必要な案件もあり、そのたびに自分をしっかりと売り込んでいかなければなりません。
さらに今の仕事があるうちに次の仕事を積極的に探しておかなければ、仕事が途切れてしまいます。そのため受け身でいたい人や、安定感が欲しいという人にも、フリーランスは不向きだと言えるでしょう。
6.1 フリーランスプログラマーになる前に確認しておくべきことチェックシート
これからフリーランスとして独立しようという方へ、事前に確認しておきたいことをチェックシートにまとめました。
これからフリーランスとして独立を検討している方は、このチェックシートが全て埋まるかどうかを確認してみてください。
1番初めに確認しておきたいのは「独立に対する気持ちがポジティブなものか」です。目指す動機はフリーランスとしての成功には関係ないと思うかもしれませんが、何らかの困難から逃げるためなど「ややネガティブな理由」で独立した場合、すぐに挫折してしまうリスクがあります。
「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、まずは客観的に自分のスキルを見積もって「今はどういった案件が受けられて、今後はどうなっていきたいのか」を、冷静に考えることが大切です。
自分のスキルやキャパシティを見極めることで「高単価に惹かれて受けた案件が自分のスキルを超えていた」や、逆に「もっと高単価の案件を受けられるのに、せっかくのスキルがもったいない案件を受けてしまった」などの事態を避けることができます。
スキルの見積もりに不安があるという方は、フリーランスプログラマーの現場に詳しいエージェントに相談すると、豊富な情報と比較しながら確認してもらうことができます。
このようなフリーランスプログラマー向けのエージェントは、比較のためにも複数見つけておくことがおすすめです。
スキルシートの書き方やポートフォリオの作り方について詳しく知りたい方は、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参照してください。
また、ITエンジニアが独立するまでの詳細な流れについては、次の記事もおすすめです。
7. 実際にフリーランスプログラマーに転身した方の具体例とご本人へのインタビュー
実際に会社員や異業種からフリーランスプログラマーに転身した方の具体例として、ご本人へのインタビューを紹介いたします。
■ 会社員からフリーランスプログラマーに。山田さんへインタビュー
(フリーランスになろうと思ったきっかけは)会社員時代は保守メインの仕事が多かったので、もっと開発に携わりたいと思ったことがきっかけです。企業に属していると、なかなか自分がやりたいと思った案件に出会う機会が少なくて…。フリーランスになったら、自分の条件や希望を加味した仕事ができるんじゃないかなと思ったんです。
また、フリーランスとして働くことで、自分時間を作りたいという気持ちもありました。今までは長期の案件に入ると仕事ばかりの生活でしたが、短期や中期の案件を選んで働けば、やりたいことや趣味に費やす時間を作れるかなと。実際、今の案件は比較的残業も少なく、プライベートな時間も大切にしながら仕事ができています。
■ 美容師からフリーランスプログラマーに。貴田さんへインタビュー
(これからフリーランスを目指す方へ)僕は高校の偏差値も高くないですし、決して勉強ができるタイプではなかった。プログラミングの勉強も最初は難しくて苦手でした。でも、今はフリーランスとして安定した収入を得ることができています。要は自分のやる気ひとつだと思うんです。日々技術を磨き、頑張っていれば、きっと仕事は軌道に乗ってくるものだと思います。みなさんも自分を信じてコツコツと頑張ってほしいですね。
プログラミング初心者からフリーランスエンジニアを目指す方は、案件選びの際、初期段階からの開発を避けるといいかなと思います。正解がないなか、ゼロから構築していくことは慣れていても難しいことですからね。機能の改修など、比較的簡単な案件からはじめて、徐々に自分に合った案件を見つけていくことをおすすめします。自分の身の丈に合った案件選びも、フリーランスエンジニアにとっては大切ですよ。
8.【2024】フリーランスプログラマーの将来性は?市場動向と展望
8.1 フリーランスプログラマーの将来性:需要と人材不足の現状
フリーランスプログラマーは将来性のある働き方と言えるのでしょうか?
将来性について考えるには、市場での「需要」を見極めると良いでしょう。
弊社が運営するフリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアコンサルタントによると、ITエンジニアは特に20代後半から30代前半の「ミドルクラス」が不足しています(※2023年時点)。
そして、その不足している層を確保するために最も手軽な方法が「フリーランスエンジニアの活用」です。よってフリーランスプログラマーは一定の需要が見込まれています。
またITエンジニアは歴史の浅い職種ですが、今後は引退する人も増えていきます。そのため今後もIT人材は不足する状況が続くと考えられます。
IT人材が不足している現状と今後の市場動向について詳しくは、プロエンジニアのキャリアコンサルタントと、プログラマカレッジのキャリアアドバイザー※ による、対談記事も参考にしてください。
※プログラマカレッジ:未経験者向けの就職支援付き無料プログラミングスクール
8.2 フリーランスプログラマーは「やめとけ」と言われがちなのは何故?
「副業解禁」が国内で一気に浸透したことなどを受け、フリーランスプログラマーは「在宅でも稼ぎやすい働き方」として注目を集めています。
フリーランスプログラマーとしての独立を目指す人に向けた、プログラミングスクールなども少なくありません。
一方でフリーランスプログラマーはあくまで正社員ではありません。そのため収入が安定するとは限らないというリスクがあります。
加えて経験が浅い方の場合、フリーランスの案件であっても出社や常駐が求められるケースも多いです。なおかつそれらが上流工程では無い場合、案件への参画がスキル向上につながりづらいこともあります。
つまり「どの程度キャリアを積んでから独立するか」や「独立後にどんな案件に参画するか」はとても大切です。
これらの判断が自分自身では難しい場合、やはり信頼できるエージェントを見つけることは大切です。弊社「プロエンジニア」ではこれからフリーランスになる方の独立支援もしています。お気軽にお問い合わせください。
8.3 継続的にニーズがあるプログラミング言語はどれ?
フリーランスプログラマーが単価を上げるには、「ニーズのあるプログラミング言語を扱えること」が大きく影響します。継続的にニーズがある言語には、次のような特徴があります。
• 汎用性が高く、かつ難易度が低めの言語
• 純粋に難易度が高い言語
■ 汎用性が高く、かつ難易度が低めの言語
新規開発に採用する企業が多いため、需要が続くという傾向があります。
■ 純粋に習得する難易度が高い言語
習得している人材が少ないため競合が少なく、高単価の案件が見つかる可能性もあります。
プロエンジニアのキャリアコンサルタントによると、「フリーランスエンジニアにおすすめの言語」の第1位はPythonです。Python以外の言語では、JavaやGo言語などが挙げられています。逆に、ニーズが低下している言語としては、COBOLが挙げられています。
ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事では、稼ぎやすい言語BEST5と、その理由をご紹介しています。
9. フリーランスプログラマーのキャリアパスや目標設定の例
フリーランスプログラマーのキャリアパスとしては、主に「SEとして上流工程にも携わっていく」というルートと、「フルスタックエンジニアとして技術を磨いていく」というルートがあります。
SEの方面へキャリアアップする場合、いずれリーダーやマネージャー、ITコンサルタントを目指すことができます。フリーランスでもリーダー経験やマネジメント経験があると、より高単価の案件を受注することができます。
フルスタックエンジニアを目指す場合、やはり重要なのは高い技術力です。企業がベテランのフリーランスに期待しているものは、問題を解決してくれる「必殺技スキル」です。誰にも負けないスキルを身につけることが、開発エンジニアとして一線で長く続けるポイントになります。
40代以上のフリーランスエンジニアの実情について、詳しくはITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参照してください。
10. フリーランスプログラマーの収入を上げる方法
フリーランスのプログラマーとしてのキャリアを長く続けていくためには、やはり「単価(収入)を上げていくこと」も重要ですよね。
フリーランスプログラマーが収入を上げる方法には、以下のようなものがあります。
10.1 ニーズの高い分野の技術を身につける
フリーランスプログラマーの単価は、扱える言語のニーズが大きく影響します。さらに人気のあるフレームワークなども習得すると、さらに高単価の案件も受注できるでしょう。
また「AIをシステムに組み込む技術」など、人気があり、かつまだ習得している人の少ないスキルを身につけられると、大幅な収入アップが見込めます。
最新の情報を常にリサーチし、スキルのアップデートに興味を持ち続けることが重要です。
10.2 自分の強みや特徴を洗い出し、説明できるようにする
フリーランスプログラマーの収入は持っているスキルによって変わりますが、そのスキルの強みを伝えることができなければ、適正な評価を受けることができません。
自分の強みや特徴を定期的に洗い出し、整理しておくことで、いざという時に落ち着いてクライアントにアピールすることができます。
10.3 複数の案件を掛け持ちする
フリーランスプログラマーの収入は、仕事を受けた量によって変わります。単純に複数の案件を掛け持ちすると、そのぶん収入を増やすことが可能です。ただし掛け持ちはスケジュールの配分や品質の管理が厳しいものになるため、自分のキャパシティを見極めることが大事です。
複数の案件を掛け持ちした場合、収入が上がるほか「メインの案件が修了した場合の保険になる」というメリットもあります。フリーランスの案件掛け持ちについて詳しくは、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事もチェックしてみてください。
10.4 フリーランスエンジニアが集まる交流会や勉強会で情報収集する
フリーランスプログラマーが収入を上げるには、情報収集が重要です。最新の技術動向だけでなく、交流会や勉強会に参加していると、条件の良い案件などを直接紹介してもらえることもあります。
ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参考にしてください。
11. まとめ:フリーランスプログラマーは開発(プログラミング)へのこだわりと自由な働き方を求める人におすすめ
フリーランスプログラマーは「正社員」ではなく、個人事業主に相当します。そのため、自分で受ける案件を選ぶことができます。
働き方の自由度が高く、正社員で働くよりも年収水準が上がりやすい傾向もあります。実際に弊社「プロエンジニア」で稼働しているプログラマーの方でも、年収1000万円を超えている方は少なくありません。
その代わり、案件を自分で探す必要があり、経理作業も自分で行う必要があります。案件が見つからなければ、仕事に空白期間ができる可能性もあります。それらの労力やリスクを減らすには、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。
弊社が運営するプロエンジニアでは、ITエンジニア専門のエージェントが、あなたに最適な案件探しを全力でサポートいたします。これからフリーランスへ転身したいと考えている方も、ぜひ一度プロエンジニアにご相談ください。
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