フリーランスのSEになるには「どの程度の技術力や過去の経験が必要なのだろう」「独立するにはどうしたらいいの?」など疑問や不安を感じている方もいるでしょう。
この記事では、フリーランスのSEになる方法や条件、年収や仕事の探し方、必要なスキルや知識などを詳しく解説しています。フリーランスのSEに興味がある方やフリーランスのSEになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. フリーランスのSEとは?
フリーランスのSEとは、会社に所属せずに自分で仕事を探してシステム開発のプロジェクトに参加するエンジニアのことです。自分のスキルや経験に応じて案件を選んで、クライアントと直接契約するか、エージェントを通して契約するかのどちらかの形で仕事をします。
フリーランスのSEはシステム開発の上流工程を担当することが多く、要求分析や基本設計など、専門的な知識を求められることが特徴です。
プログラミングのスキルはもちろん、クライアントやプログラマーと円滑にコミュニケーションが取れる能力も必要です。
1.1 フリーランスのSEの業務内容
フリーランスのSEの業務内容には、次のようなものがあります。
フリーランスのSEの主な業務内容は、通常のSEと同様に、クライアントの要望に合ったシステムの設計や開発を行うことです。企業の悩みや目標をヒアリングし、最適な仕様書を作成します。
要件定義から動作確認など幅広い作業を担当しますが、基本的にはシステム開発の上流工程の担当がメインです。ただ契約によっては、プログラマーに相当する作業を行う場合もあります。
1.2 フリーランスのSEの平均年収は?
フリーランスのSEの年収は、正社員のシステムエンジニアを大きく上回ります。
当サイト「プロエンジニア」に登録されている「オープン系SE・プログラマ」の案件※1 を集計したところ、平均年収は約890万円でした。
なお月給の最低額は40万円から、最高額は150万円以上です。つまり自身のスキルや案件との相性にもよりますが、年収1000万円も十分に狙えます。
なお厚生労働省が発表する賃金構造基本統計調査(職種別)※2 によると、R4年度はシステムエンジニア(システムコンサルタント・設計者)の平均年収は約660万円、プログラマー(ソフトウェア作成者)の平均年収が約550万円です。
※1:2023年6月時点でプロエンジニアに登録されているフリーランス案件情報のうち、月額報酬の下限額および上限額が公開されている案件より、単価平均×12か月で年収平均を算出
※2:賃金構造基本統計調査/令和4年賃金構造基本統計調査にて公開されている職種別賃金のうち、「決まって支給する現金給与額」*12ヵ月分に「年間賞与その他特別給与額」を加えた値を算出
案件別に詳しい相場を知りたい方は、次のページをご覧ください。
▶ 参考:オープン系SE・プログラマの案件|フリーランス案件の特徴・単価・必要スキル
1.3 フリーランスSEの具体的な働き方:1日のタイムスケジュールの例
参考までに当サービス「プロエンジニア」を通じて実際にフリーランスSEとして活躍している方2名の、1日のタイムスケジュールを見てみましょう。
■ 設計から開発を担当している方の場合
こちらは設計から開発を担当している金子さんの、1日のタイムスケジュールです。
元々正社員でSEをしていたものの、会社員が合わないと感じて、入社2年目に退社。その後アルバイト期間を経て、フリーランスのSEに転向しました。
午前中は設計書の作成や開発業務に従事し、午後はテスト作業などを行っています。作業はテレワークで行い、残業なしという働き方を選択しています。
出典:会社員SEからフリーランスエンジニアへ。自分に合った案件を厳選紹介してくれるプロエンジニアのおかげで、スキルが向上し、参画できる案件が増えました!|プロエンジニア
■ マネジメントを担当している方の場合
こちらはマネジメントを担当している平木さんの、1日のタイムスケジュールです。
平木さんも新卒でSIerに勤務し、5年目で転職を検討したところで、フリーランスエンジニアとして独立する道を選択しました。
エンジニアとしてのタスク作業のほか、クライアントとの打ち合わせやプロジェクト進捗会議の議事録作成など、マネジメント業務も行っています。作業は出勤とテレワークが混在する環境ですが、基本的に正社員時代と大きく差のない働き方をしています。急に大きく働き方を変えたら戸惑うかもしれないという場合は、会社員と近い働き方を選択することも、フリーランスであれば可能です。
出典:フリーランスエンジニアはプログラミングスキルが全てじゃない-前職で培った経験や知識が現場で重宝されています|プロエンジニア
2. フリーランスのSEになるには?求められるスキルや経験
フリーランスのSEは「個人事業主」です。つまり企業に正社員として所属するわけではないため、前提条件として個人として高いスキルなどが求められます。
主に求められるスキルや経験は以下の通りです。
2.1 高いスキルや数年の経験
フリーランスは一般的に高いスキルや数年の実務経験がなければ、案件を獲得することが難しくなります。企業にとってフリーランスはあくまで外部人材であるため、企業が外部人材を「育成する」メリットはあまりないためです。
フリーランスSEの場合、主に現場経験が2~3年以上あることや、複数の言語やツールを扱えることが求められます。
たとえば「オープン系SE」の場合を見てみましょう。
当サービス「プロエンジニア」では、オープン系SE・プログラマの案件を受注するために必要なスキルとして『「Java」「PHP」「C言語」「C#」「Visual Basic」などを用いた業務系のアプリケーション開発経験2年以上があると望ましいです。』としています。
実際のフリーランス案件でどのようなスキルが求められているのかは、次の案件ページをご確認ください。
▶ 参考:オープン系SE・プログラマの案件|フリーランス案件の特徴・単価・必要スキル
2.2 自己管理能力
フリーランスになると、自分で仕事のスケジュールや進捗を管理しなければなりません。また、自分で税金や保険の制度を調べ、手続きを行う必要があります。自己管理能力がないと、仕事の質や収入に影響が出る可能性があります。
2.3 営業力や交渉力
フリーランスは自分で仕事を探す必要があります。そのため、営業力や交渉力などのコミュニケーションスキルが必要です。
自分のスキルや経験をアピールできることや、クライアントとの信頼関係を築けることが重要です。また、単価や契約条件などを適切に交渉できることも求められます。
こうした交渉を行いつつ、開発も行うのが難しい場合はクライアントとの交渉やそもそもの案件獲得は、フリーランスエージェントに一任するのも手です。
当サービス「プロエンジニア」は、フリーランスSE向けのエージェントです。もし案件獲得や交渉にお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。
3. 会社員からフリーランスSEになる「独立の流れ」(ロードマップ)
フリーランスのSEになるまでの、一般的なロードマップをご紹介します。独立に至る基本的な流れを把握する参考にしてください。
3.1 エンジニアに就職・転職する
フリーランスのSEになるには、まずSEとして実務経験を積む必要があります。そのため、まず会社員のエンジニアとして就職・転職することが、フリーランスエンジニアへの近道です。
未経験からフリーランスになる方もいますが、案件探しの難度が跳ね上がります。ただ、異業種での実務経験と独学で用意したポートフォリオで、フリーランスエンジニアに転身した方の事例もあります。
ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参考にしてください。
3.2 エンジニアとして実務経験を積む
多くの案件で、2~3年程度以上の実務経験が求められています。企業にとってフリーランスは「外部人材」に当たるため、単独で解決できる作業の範囲が広い人材の方が歓迎されます。社員のリソースを必要以上に割かなくても、外部人材が自走して業務を改善してくれる状態になるためです。
不安な方は実務経験をしっかり積んでからの独立や、まずは常駐型の案件から始めてみることがおすすめです。
3.3 個人事業主になるための手続きをする
フリーランスのSEは、基本的には「個人事業主」です。そのため個人事業主として開業届を出す必要があります。
個人事業主として登録する場合は、市区町村の役所に開業届を提出します。法人として登録する場合は、会社の設立登記を行います。登録する方法によって税金や保険の対策が異なりますので、ご注意ください。
開業手続きについて詳しくは、6. フリーランスSEになる前に確認しておくべきこと を参照してください。
なお初年度から一定の売り上げが見込まれる場合や、独立後に個人で事業をするのではなく雇用を行いたい場合などは法人として開業するのも良いでしょう。
3.4 退職する(専業のフリーランスになる場合)
個人事業主になるための手続きと並行して、専業のフリーランスになる場合は勤務先を退職しましょう。退職する際にはトラブルのないよう、早めの準備がおすすめです。
なお副業から始める場合は、必ずしも退職する必要はありません。
3.5 フリーランスエージェントに登録する
ここからはいよいよ、実際の開発案件を探す段階です。 案件を探すには、フリーランスエージェントに登録することがおすすめです。フリーランスエージェントとは、フリーランスとクライアントをマッチングさせるサービスのことです。
フリーランスエージェントに登録すると、自分のスキルや希望に合った案件を紹介してもらえます。また、単価や契約条件の交渉や、請求書の発行などの事務処理も代行してもらえます。
つまり企業に対する営業や交渉、請求書発行などの雑務を軽減することに繋がりやすく、自分のリソースを実際の開発に専念させやすいです。
フリーランスエージェントに登録するには、自分のスキルや経歴、希望する案件や単価などを登録する必要があります。
3.6 案件を探す
フリーランスエージェントに登録したら、自分の条件に合った案件を探します。フリーランスエージェントのサイトやアプリで、自分に合った案件を検索するほか、エージェントから条件に合う案件の紹介が届く場合もあります。
ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参考にしてください。
こちらはRuby案件の記事ですが、全ての初心者の方におすすめです。
案件を探す際には報酬だけを見るのではなく、自分のスキルや経験、期間、場所や時間などがマッチするかを確認しておきます。また、クライアントの評判も確認しておくことがおすすめです。
3.7 案件に応募する
気になる案件を見つけたら、案件に応募します。応募する際には、自分のスキルや経歴、ポートフォリオなどをアピールすることが大切です。クライアントの面接やテストがある場合もあるので、準備しておきましょう。
3.8 案件に参画する
クライアントとの契約が成立したら、いよいよ案件に参画します。契約する際には、単価や契約期間、納期や納品物、報告方法や連絡方法などを明確にしておきましょう。
また、プロジェクトの進捗や問題点などを定期的に報告したり、クライアントやプロジェクトメンバーとのコミュニケーションをこまめに取ることも重要です。
4. フリーランスSEの開業手続きチェックシート
先にご紹介した独立の流れの中で、「開業手続き」に不安を感じた方もいるのではないでしょうか。
正社員として勤務していると「開業手続き」を意識することは少なく、必要な手続きや青色申告などに関する知識があまり無い方もいるでしょう。
参考までにフリーランスとして独立するために、必要な手続きをチェックシートにまとめました。
フリーランスとして開業するためには、これらの手続きが必要です。健康保険については、会社の健康保険に退職後も2年間は継続して加入することができます。その後は国民健康保険に切り替える必要があるため、2年間のうちに準備しておきましょう。
フリーランスになるための手続きについて詳しくは、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参照してみてください。
5. フリーランスのSEになるメリットとデメリット
ここまでの内容で、フリーランスのSEは年収が上がりやすい反面で、会社員としての安定性は無く、高いスキルが求められることが理解いただけたのではないでしょうか。
また開業にあたっては各種手続きも必要です。
改めてフリーランスのSEになるメリット・デメリットをまとめました。
5.1 フリーランスのSEのメリット
フリーランスのSEになると、以下のようなメリットがあります。
● 案件や働き方などを選べる
フリーランスになると、自分で仕事の内容や時間、働く場所を選ぶことができます。自分のライフスタイルや目標に合わせて、柔軟に働くことが可能です。
● 高収入を目指せる
フリーランスになると、自分のスキルや経験に応じて単価を交渉することができます。また、仕事の量や質によって収入が変わるので、自分の頑張りが直接報酬として反映されます。ニーズの高い分野の技術を身につければ、さらに高単価の案件に参画できる可能性が高まります。
● やりがいを感じられる
フリーランスになると、自分がやりたいと思った仕事や興味のある仕事を選べます。自分の専門性や責任感を発揮できる仕事を選ぶことで、やりがいや達成感をより強く感じることができます。
5.2 フリーランスのSEのデメリット
フリーランスのSEになると、以下のようなデメリットがあります。
● 収入が不安定になる
フリーランスになると、自分で仕事を探さなければなりません。案件が決まらない時期があったり、契約が更新されない場合があったりなど、収入が不安定になるリスクがあります。また、病気や怪我で仕事ができなくなった場合や、休暇を取った場合には、収入が減ることも覚悟しなければなりません。
● 社会保障が少ない
フリーランスになると、会社員と違って福利厚生がありません。国民健康保険や国民年金に自分で加入しなければならず、その費用は自己負担になります。また、失業保険や労災保険などの制度も利用できません。自分で備える必要があります。
● 社会的信用が低い
フリーランスになると、収入が不安定であることや、税金や保険の対策が不十分であることなどから、社会的信用が低いと見られることがあります。これは、クレジットカードの作成や賃貸の借り入れ、ローンの審査などで不利になることがあります。フリーランスになる前に、必要な手続きを済ませておくことが大切です。
6. フリーランスSEになる前に確認しておくべきこと
フリーランスSEになる前には、やはり「向き・不向き」などは事前に確認しておきましょう。本章では、向き・不向きを解説したうえで「フリーランスSEになる前に確認すべきチェックリスト」をまとめました。
■ 向いている人
フリーランスのSEには、次のような人が向いています。
まずフリーランスに重要なスキルとして、コミュニケーション能力が挙げられます。フリーランスは1か所で長く作業することは稀であるため、初対面の人とチームを組んで作業する場面も多々あります。そのため、円滑に意思疎通するためのコミュニケーション能力が必要です。
また、待っていれば仕事がもらえる会社員とは違い、フリーランスは自分で仕事を見つける必要があります。そのため自分に合った仕事を探すための行動力や、新しいことへの挑戦意欲が重要です。
■ 向いていない人
逆に、次のような人はフリーランスには向いていない可能性があります。
会社員の就職活動はそれほど頻繁に行うものではありませんが、フリーランスの場合、案件ごとに面接を受ける場合があります。そのため、案件を変えるたびに新たに自分を売り込む必要があります。
また自分から率先して次の仕事を探さなければ、仕事がなくなってしまいます。そのため能動的に仕事を探すのが苦手な人や、安定感を求める人にも、フリーランスは不向きです。
6.1 フリーランスSEになる前に確認しておくべきことチェックシート
いざフリーランスとして独立する前に、確認しておくべきことをチェックシートにまとめました。
フリーランスになろうと考えている方は、このチェックシートをすべて埋められるかを確認してみてください。
まず「独立がポジティブなものであること」は、フリーランスになってすぐに挫折しないために、とても重要な項目です。何らかの事情によって、追い込まれるかのようにして独立せざるを得ないなど「ややネガティブな独立」の場合は、まずは冷静になって「自分のスキルやキャパシティを客観的に見積もる」こともしてみましょう。
単価が高いからと受けた案件が難しすぎて困ったり、トラブルに発展するリスクもあります。逆に高いスキルがもったいないという状況になる場合もあります。自分のスキルがどのぐらいか分からないという方は、フリーランスエンジニアの事情に詳しいエージェントに相談すると、見極めを手伝ってもらうことができます。
このようなフリーランスエンジニア向けのエージェントは、1つではなく複数見つけておくことがおすすめです。
スキルの客観化やポートフォリオの準備ができていなかったという方は、ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参考にしてみてください。
ほか、エンジニアが独立するまでの手順について詳しく知りたい方には、次の記事もおすすめです。
7. 実際にフリーランスSEに転身した方の具体例とご本人へのインタビュー
実際に会社員SEからフリーランスのSEに転身した方の具体的な事例として、ご本人へのインタビューを紹介いたします。
■ フリーランスSEの坂井さんへインタビュー
(フリーランスになろうと思ったのは)自分で1からサービスを開発してみたいと思ったことがきっかけです。マーケティング部分に携わることができた半面、今の環境では自分の思い通りにサービスを作ることは難しいということに気づき、自分でサービスを開発するような場を作れないかなと考え始めました。
フリーランスとして活動している先輩や会社経営をしている知人に相談したところ「いきなり独立して1からサービスを作ると、収入面での不安があるからまずはフリーランスになって案件を請けてみたら?」と助言をいただいて、フリーランス転身を決めました。
■ フリーランスSEの山田さんへインタビュー
(実際にフリーランスになってみて)いい意味でのギャップは感じています。思っていたよりハードルが低いなって(笑) 実はフリーランスはもっとシビアな世界だと思っていたんです。自分でしっかりスキルをアピールしないと、良いプロジェクトに参画できないんじゃないかなって。
けれど、フリーランスとして働くようになって、技術面や言語で足りない部分があったとしても、"挑戦してみたい" という意志を尊重して参画させてくださるクライアントが多いことを知り、イメージが変わりました。
8. フリーランスSEの市場動向と将来性
8.1 フリーランスSEの需要や人材不足の現状と背景
SEがフリーランスに転向した場合、どのぐらい需要があるのでしょうか。プロエンジニアのキャリアコンサルタントによると、人材不足であるITエンジニアは、未経験者層に対する採用ニーズも比較的高い状況が続くと予想しています。その理由として、特に20代後半から30代前半の「ミドルクラス不足」が挙げられています。
プロエンジニアのキャリアコンサルタントと、プログラマカレッジ(未経験者向けプログラミングスクール)キャリアアドバイザーによるIT人材需要の今後の展望について、詳しくは次の記事も参考にしてみてください。
8.2 継続的にニーズがあるプログラミング言語はどれ?
また、エンジニアの需要は「ニーズのあるスキルを持っていること」に大きく左右されます。継続的にニーズがある言語には、次のような特徴があります。
• 汎用性が高く、難易度が比較的優しい言語は、企業が新規の開発にも積極的に採用するため需要が続く傾向があります。
• 純粋に難易度が高い言語は案件が多いとは言えませんが、習得している人材も少ないため、高単価を望める案件に出会える可能性があります。
プロエンジニアのキャリアコンサルタントが選ぶ「フリーランスエンジニアにおすすめの稼げる言語」の第1位は、Pythonです。他にもランキング形式でご紹介していますので、興味のある方は次の記事も参考にしてみてください。
9. フリーランスSEのキャリアパスや目標設定の例
フリーランスSEのキャリアパスの例として、フリーランスエンジニアを長く続けている方の事例をご紹介いたします。
■ 23年間フリーランスを続けている方58歳の方の事例
淺原さんは、7年間ハードウェアエンジニアを経験後、転職して正社員のJavaエンジニアを10年間経験。その後収入アップを目指してフリーランスに転向し、Javaエンジニアとしてチームリーダーまで10年間経験した後、現在はPHPエンジニアとして上流工程から一貫して対応しています。
淺原さんの事例だけでなく、2024年1月現在、プロエンジニアで支援しているフリーランスの4割が40代以上です。さらに50代や60代の方も少なくはなく、フリーランスは長く続けられる仕事です。
リーダー経験があることはもちろん強みになりますが、実は40代以上のエンジニアに企業が期待するのは「必殺技スキル」です。「この技術は誰にも負けない」と思えるようなスキルを身につけることが、フリーランスを長く続け、かつ単価を上げる秘訣になります。
フリーランスを長く続けるための目標設定について、詳しくはITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事をご覧ください。
10. フリーランスのSEの収入を上げる方法
フリーランスのSEとしてキャリアパスを検討するならば、「どうスキルを磨いていくか」に加えて「どう単価を上げ、どう収入を上げるか」も重要ですよね。
フリーランスのSEの収入を上げる方法は、以下のようなものがあります。
10.1 ニーズの高い分野や技術を身につける
フリーランスSEの単価は、持っているスキルのニーズによって変わります。人気のある言語やフレームワークに精通しているほか、AIやブロックチェーン、クラウドなどの最新の技術を習得していると、高単価の案件に参画できる可能性が高まります。自分のスキルや知識を常にアップデートし、市場の動向に合わせて学び続けることが大切です。
10.2 自分の強みや特徴を洗い出し、説明できるようにする
フリーランスSEの単価は、自分の強みや特徴によって変わります。しかしそれを上手く伝えられないと、正しい評価を受けられない可能性があります。自分の強みや特徴を明確にし、クライアントやエージェントにアピールすることが大切です。
10.3 複数の案件を掛け持ちする
フリーランスSEの収入は、仕事の量によって変わります。そのため、複数の案件を掛け持ちすることで、収入を増やすことができます。しかし掛け持ちすると、各案件のスケジュールや進捗、品質などを管理することが難しくなります。自分の能力や時間を見極めて、無理のない範囲で掛け持ちすることが大切です。
ITエンジニア専門フリーランスエージェント「プロエンジニア」のキャリアアドバイザー、編集部員が担当する次の記事も参考にしてください。
10.4 フリーランスエンジニアが集まる交流会や勉強会で情報収集する
フリーランスSEが収入を上げるには、自分のスキルを高めるだけでなく、好条件の案件を見つける必要もあります。交流会や勉強会に参加すると技術的な最新情報が得られるだけでなく、条件の良い案件の情報を得られることもあります。
11. まとめ:フリーランスのSEは高いスキルと自由度を求める人におすすめ
フリーランスのSEは自分で仕事を選ぶことができるため、働き方を選んだり、求めるスキルを高く伸ばしていくことができます。その分、仕事を探す労力やリスクも大きくなりますが、エージェントを活用することでリスクを減らすこともできます。
この記事でフリーランスという働き方が本当に自分に合っているのかを見極めて、ぜひ前向きな気持ちで独立を検討してみてくださいね。
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