エンジニア向け、超基本のオススメ資格一覧

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    公開日:2016年07月01日 最終更新日:2019年06月15日

    ネット上でも、実務の現場でも、「資格を持っている人が仕事ができるとは限らない」や「エンジニアに資格はいらない」という意見が聞こえてくることがあります。その一方で福利厚生欄に「資格手当」や「取得のための補助」を挙げて取得を推奨している企業は、いまだ多数あります。それはなぜでしょうか。

    まず就職の場面においては、数回の面接だけで仕事ができるかどうかを見極めるのはとても難しいことです。特に実務の実績が少ない若い世代にとっては、客観的に知識や意欲を測れるプラスアルファの武器になるのです。

    さらに採用してからも「資格手当」を支給するということは、資格保持者が在籍していることで企業にメリットがあることを示しています。例えば官公庁を取引先とすることが多い企業の場合、入札条件に「リーダーが○○の資格保持者であること」と明記されていることがあります。その制度の是非は置いておくとして、資格保持者の条件を満たさなければそもそも入札にすら参加できないケースが実際に存在するのです。

    このように、希望する会社が取得を推奨している場合は特に、資格は取っておいて損はありません。今回は重宝されるエンジニアになるためにも、取得しておきたい基本的なIT系資格について紹介したいと思います。

    目次

    1.資格の種類

    まず、資格には大きく分けて3つの種類があります。

    ・国家資格・・・法律に基づき国や国から委託を受けた機関が実施します。
    知識や技能が一定の基準を満たしていることを審査します。
    ・公的資格・・・国家資格と民間資格の中間に位置付けられる資格です。
    法律で規定されてはいませんが、所轄省庁などが認定した基準に基づき自治体や公益法人、民間団体などが審査を行います。
    ・民間資格・・・民間企業や団体が独自の基準を設けて審査を行っています。
    IT系資格の場合は、企業が自社製品に対して技術者のスキルを認定するベンダー資格などがこの民間資格にあたります。

    それぞれの資格について、詳しく解説していきます。

    2.国家資格

    官公庁の入札条件によく指定されるのは、やはりIPA主催である情報処理技術者試験などの国家試験です。しかし最近では、取得者の人数が増えているベンダー系資格や、国際基準にもとづいて認定される民間資格なども、対象に加えられているようです。

    2.1 情報処理安全確保支援士

    IPA主催の情報処理技術者試験の中で、唯一の国家資格である、情報処理安全確保支援士です。
    情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティに関する専門的な知識を問う内容として、2017年4月から開始されました。内容は旧情報セキュリティスペシャリストの内容を引き継いており、平成28年度の合格率は15%弱と難関の部類となっています。

    名称 運営 受験時期 H28
    合格者数
    H28
    合格率
    難度目安
    情報処理安全確保支援士 IPA 4月/10月 5,992人 14.9% ★★★☆☆

    2.2 情報処理技術者試験

    情報処理技術者試験の各試験は入札条件への登場頻度も高く、日本国内で働くSEにとって最も鉄板の試験になります。受験料は2017年11月時点で5,700円となっており、後述の民間資格に比べて価格が抑えめになっています。

    IT系の国家試験の中でも有用なIPAの情報処理技術者試験について、受験する上で気になる情報を表にまとめてみました。

    名称 運営 受験時期 H28
    合格者数
    H28
    合格率
    難度目安
    基本情報技術者(FE) IPA 4月/10月 26,591人 26.6% ★☆☆☆☆
    応用情報技術者(AP) IPA 4月/10月 13,312人 21.0% ★★☆☆☆
    情報セキュリティマネジメント(SG) IPA 4月/10月 28,905人 79.0% ★☆☆☆☆
    データベーススペシャリスト(DB) IPA 4月 1,620人 17.5% ★★★☆☆
    エンベデッドシステムスペシャリスト(ES) IPA 4月 543人 17.2% ★★★☆☆
    プロジェクトマネージャ(PM) IPA 4月 1,491人 14.5% ★★★★☆
    システム監査技術者(AU) IPA 4月 360人 14.3% ★★★★★
    ネットワークスペシャリスト(NW) IPA 10月 1,840人 15.4% ★★★☆☆
    システムアーキテクト(SA) IPA 10月 748人 13.9% ★★★★☆
    ITサービスマネージャ(SM) IPA 10月 502人 14.1% ★★★★☆
    ITストラテジスト(ST) IPA 10月 645人 14.0% ★★★★★

    上記より初歩的な試験としてITパスポート試験もありますが、事務系職種には有用なものの、エンジニアにとってはアピールポイントにはなりません。基本情報技術者試験(FE)以上が履歴書に書ける目安になります。

    関連記事: ITパスポート試験とはどんな資格?難易度からおすすめ参考書までまとめました

    情報処理技術者試験の中でも、DB以降の8つは高度区分と呼ばれ、かなり難度の高い資格です。この中でもエンジニアの実務や転職に役立つ試験としては、プロジェクトマネージャ、データベーススペシャリスト、ネットワークスペシャリストなどが人気になっています。

    未経験や経験の少ない状態から転職する場合のアピールには、FE、APまでが主流です。高度区分試験は実際に業務を始めてから、自分の適正や業務内容に合った試験を選んで受けることがおすすめです。

    2.2.1 基本情報技術者(FE)

    SEの登竜門として有名な、基本情報技術者試験です。試験は午前と午後に分かれており、両試験とも60点以上で合格となります。
    正確には国家試験であり、国家資格ではありませんが、SEのみならずITエンジニア向けの入門試験として最も有名となっています。

    FEの試験難度としては、テクノロジ系は情報系の学校などで勉強していれば一度は見たことがある内容ばかりだと思います。問題はストラテジ系やマネジメント系といった分野ですが、SEとして上流工程を目指しているといずれは実務で役に立つ内容になっています。

    午後試験では、プログラミングの知識を問う問題もあり、全くの初心者にとってはプログラミング問題の攻略が合否を握るカギとなります。

    2.2.2 応用情報技術者(AP)

    応用情報技術者は、基本情報技術者試験の上位資格に位置づけられています。多くの受験者が基本情報技術者試験の合格後に目指す試験であり、内容はさらに高度なIT知識を問うものとなっています。IPAが制定する7つの技術者レベルのうち、基本情報技術者試験がレベル2なのに対して、応用情報技術者はそのさらに上のレベル3にあたります。

    試験は午前、午後に分かれており、午後試験は記述式の問題となります。選択式のみのFEに比べて、記述式であることが難易度をさらに高める要因となっているようです。

    2.2.3 情報セキュリティマネジメント

    ITのセキュリティ人材確保のための一環として、2016年春期試験から始まった新しい試験区分です。情報セキュリティマネジメント試験の難易度はレベル2となっています。

    合格率は比較的高めで、情報処理技術者試験の中では合格しやすい部類の試験と言えるのではないでしょうか。

    2.2.4 データベーススペシャリスト

    高度試験の一つ、データベーススペシャリストの難易度はレベル4となっています。
    SEはもちろん、データ管理者やサーバ等を扱うインフラエンジニアに有用な資格です。

    2.2.5 プロジェクトマネージャ

    高度試験の一つ、プロジェクトマネージャの難易度はレベル4となっています。
    システム開発のプロジェクトを円滑に進めるための知識を問う試験で、ある程度の実務経験があるエンジニア向けの試験となっています。

    2.2.6 ネットワークスペシャリスト

    高度試験の一つ、ネットワークスペシャリストの難易度はレベル4となっています。
    主にネットワークエンジニア、およびインフラエンジニア向けの試験となっており、難易度も高い試験です。

    3.民間資格

    エンジニア向けの民間資格の情報は以下のとおりです。

    民間(ベンダー)資格の主な試験は自社製品を使いこなすスキルを審査する内容となっており、特にインフラ系エンジニアの方には有用な資格がそろっています。

    名称 運営 受験料の目安
    マイクロソフト認定試験 Microsoft (MCP)21,103円
    Oracle認定Javaプログラマ Oracle (SE)26,600円
    ORACLE MASTER Oracle (Bronze)40,200円
    Linux技術者認定試験 LPI日本支部
    LPI-Japan
    (LPIC)30,000円
    (LinuC)30,000円
    Cisco技術者認定 Cisco (CCNA)39,000円

    上記に挙げた試験は全て、受験日は特に定められていません。プロメトリックやピアソンVUEといった試験実施企業に希望日を申し込むことで、全国各地の提携会場で随時受験することができます。

    また受験料は高額なものが多く、高度区分の試験は数日間の実技を伴うなどが理由で数十万するものも。試験によっては数年毎に更新が必要となる有効期限が設けられているものもあります。また、製品のバージョン変更に伴って試験バージョンも変わり、短期間で資格が古くなってしまうという難点もあります。未経験から就職する方ではなく、転職するにあたってこれまでの実績を裏付けるものとして取得することがおすすめです。

    もしベンダー系資格を受験することを決めたなら、再受験無料などのキャンペーンを探してみてはいかがでしょうか。ベンダー試験は高額ゆえ緊張しがちですから、リトライが可能だと思うといくぶん気楽に受験できるかもしれません。

    3.1 マイクロソフト認定試験

    マイクロソフト製品についての知識が問われる資格で、試験のグレードや種類も様々あります。
    製品やバージョンに特化した知識が得られるので、エンジニアとして目指す方向性を確立するためにも有効な資格です。

    3.2 Oracle認定Javaプログラマ

    Javaを扱うプログラマー、SEに適した資格で、レベルは3つに分かれています。
    Javaの資格では最も有名で、Javaについての細かい知識とプログラミング能力が必要となります。

    3.3 ORACLE MASTER

    SQLからDB管理まで、データベース管理者として必要とされる知識を得ることができます。
    レベルは3つに分かれており、SEには人気も高い資格です。

    3.4 Linux技術者認定試験

    Linuxに関する知識と技術を証明する資格です。
    主にインフラエンジニア、ネットワークエンジニア向けの試験としてポピュラーな試験となっています。

    3.5 Cisco技術者認定

    レベルはCCNA、CCNP、CCIEの3つに分かれており、特にCCIEはネットワークエンジニアとして最高峰の資格とも言われています。
    主にネットワークエンジニア、およびインフラエンジニア向けの試験ですが、Cisco製品のみならず、ネットワークに関する基本知識も身に着けることができます。

    4.まとめ

    いかがでしたでしょうか。これからシステムエンジニアやインフラ系エンジニアを目指したいという方には、自分の適性を考えるという点からも基本情報技術者あたりの試験勉強をすることはとても有用だと思います。

    ただし資格はなんでも取ればいいというものではありません。ある程度実績を積んだエンジニアの場合は、初歩の資格ばかり無作為に取得していても実力のアピールにはならないようです。資格のための資格だと思われて、逆に減点になってしまうなんてケースも。

    自分はこれだという分野を見つけたら、ぜひその分野の資格を掘り下げて取得してみて下さい。専門性のアピールにつながるのではないでしょうか。

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