ますます細分化しているITエンジニアの職種20種類について、仕事の概要や適性を持つスキル、年収の目安などの将来性、そして現在ある求人例などをご紹介します。求人票に掲載される職種名がどんな仕事内容を指すのか知りたい方も、ぜひご覧下さい。
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フルスタックエンジニア |
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フルリモート |
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Webアプリケーションの設計／開発／運用経験 他 |
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サーバーサイドエンジニア |
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フルリモート |
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Ruby on Railsを用いた開発経験3年以上 他 |
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1. エンジニアの種類は大きく分けて4種類
ITエンジニア（IT技術者）とは、「情報技術（IT）」に関連する技術者の総称です。一般的に理系のお仕事という印象が持たれがちですが、国語力やコミュニケーション能力が重要視されるシステムエンジニアなどを中心に、文系出身者の方も多数いらっしゃいます。
もちろんコンピュータに興味がなければ、長続きできません。しかしコンピュータに対して興味さえあれば誰でも目指すことができるのが、ITエンジニアです。
エンジニアの種類は、大きく4種類に分けられます。それぞれの特徴を、表にまとめました。
| 種類 | 特徴と例 |
|---|---|
| 開発エンジニア | 決められた仕様にそってコーディングを行うなど、実際にソフトウェアの開発を行うエンジニアのこと |
| 【例】プログラマー、マークアップエンジニア、フロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニア、テストエンジニア、組み込みエンジニア、ゲームエンジニア、AIエンジニア | |
| インフラエンジニア | サーバーやネットワークなど、ハードウェアの構築や運用を行うエンジニアのこと |
| 【例】ネットワークエンジニア、セキュリティエンジニア、クラウドエンジニア、データベースエンジニア | |
| プロジェクト管理系 | 開発プロジェクトの予算や人員の管理など、マネジメントを行うエンジニアのこと |
| 【例】プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、ITコンサルタント、ブリッジSE、システムエンジニア | |
| その他のエンジニア | エンジニアとしての知識を活かして、ユーザーと直接コミュニケーションを取りつつサポートを行う担当者のこと |
| 【例】セールスエンジニア、ヘルプデスク、社内SE |
1.1 仕事内容が多岐に渡るエンジニアも多い
表では各種の作業を担当するエンジニアに細かく分けていますが、実際にはいくつもの作業を兼務しているエンジニアも数多く存在しています。エンジニアの兼務には、次のような例が挙げられます。
• サーバーサイドエンジニアがヘルプデスクを兼ねて、運用監視を行う
• 開発エンジニアがプロジェクトリーダーを兼ねて、進捗管理を行う
• プログラマーがテストエンジニアを兼ねて、結合テストを行う など
2. 開発エンジニアの仕事内容・適性・将来性
開発エンジニアとは、決められた仕様にそってコーディングを行うなど、実際にソフトウェアの開発を行うエンジニアのことです。開発エンジニア8種類を、それぞれ見て行きましょう。
2.1 プログラマー
プログラマーとは、仕様書（設計書）をもとに実際に開発を行い、機能を実装していくエンジニアのことです。単純にプログラミング（コーディング）を行うだけのポジションの場合、コーダーと呼ばれる場合もあります。またソフトウェア開発を行うエンジニアとして、ソフトウェアエンジニア（ソフトエンジニア）と呼ばれる場合もあります。
◆ 仕事の概要
設計書に基づいて実装（プログラミング）
◆ 必要なスキル
C言語、C++、C#、Java、VB、PHP、Ruby、Pythonなど、開発言語に関する知識
◆ 関連資格
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
Oracle Certified Java Programmer
C言語プログラミング能力認定試験
PHP技術者認定試験
Ruby技術者認定試験
◆ 年収の目安
250万円～600万円
◆ 求人例
Kotlin／Javaを用いてスマホやBtoB向けのWebアプリケーションを開発する、プログラマーを募集する案件です。
Kotlin／Javaの開発経験や、コミュニケーション能力が求められます。報酬の目安は、月額90～100万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：アプリ開発エンジニア★大規模案件の改修及び保守運用
2.2 マークアップエンジニア
マークアップエンジニアとは、コーダーやWebデザイナーと呼ばれることもあり、主にHTMLやCSSを扱い、Webデザインを中心とする業務を行う職種のことです。
近年のスマホの普及などによりフロントエンドエンジニアの需要は拡大を続けています。未経験から目指す場合などはマークアップエンジニアの方が難易度は低いですが、将来性を考えるとフロントエンドエンジニアの領域まで習得することがおすすめです。またこれらの職種の特徴として、技術力だけでなく、デザインセンスを問われる場合があります。
◆ 仕事の概要
Webサイトのデザイン、Webサイトの実装
◆ 必要なスキル
HTML、CSS、デザインセンス
◆ 関連資格
ウェブデザイン技能検定
HTML5プロフェッショナル認定試験
◆ 年収の目安
250万円～700万円
◆ 求人例
アパレル系ECサイトの、コーディング担当者を募集する案件です。
HTML／CSSやPhotoshop、Illustratorを用いた実務経験が求められます。報酬の目安は、月額40～50万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：コーダー★アパレル系ECサイトのコーディング
2.3 フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、JavaScriptやPHPを用いたWebサイトやWebアプリケーションの「ユーザーの目に触れる部分」のプログラミングを担当します。
◆ 仕事の概要
Webサイトの実装、PHPの設計や実装
◆ 必要なスキル
HTML、CSS、JavaScriptなどの言語に対する知識
◆ 関連資格
HTML5プロフェッショナル認定試験
CIW JavaScriptスペシャリスト
◆ 年収の目安
250万円～700万円
◆ 求人例
JavaScriptを用いてホームページ作成サービスを開発する、フロントエンドエンジニアを募集する案件です。
フレームワーク（React／Angular／Vueなど）の実務経験や、Gitを利用した開発経験が求められます。報酬の目安は、月額70～80万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
2.4 サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアは、WebポータルサイトやECサイトなど、Web上での使用に特化したシステムの「ユーザーの目に触れない部分」の開発を担当します。
前述のマークアップエンジニアやフロントエンドエンジニアは、主にWebページの動きやデザインを作ります。それに対してサーバーサイドエンジニアは、サーバー側システムの開発がメインであるという点に違いがあります。
◆ 仕事の概要
Webシステムの構築、Webシステムの運用・保守
◆ 必要なスキル
Java、C++、PHP、Ruby、Pythonなどの言語に対する知識
◆ 関連資格
Oracle Certified Java Programmer
C言語プログラミング能力認定試験
PHP技術者認定試験
Ruby技術者認定試験
◆ 年収の目安
300万円～700万円
◆ 求人例
PHPを用いて子供向け写真販売システムを開発する、サーバーサイドエンジニアを募集する案件です。
PHP／Laravelを用いた3年以上の開発経験や、GitHubによるソースコード管理、AWS環境における開発経験などが求められます。報酬の目安は、月額90～100万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：サーバーサイドエンジニア★子供向け写真販売システム開発
2.5 テストエンジニア
テストエンジニアとは、品質保証部門や品質管理チーム等とも呼ばれており、完成した製品のテストを専門に行うエンジニアです。縁の下の力持ち的な存在ですが、システム開発が複雑かつ巨大化している昨今、テストのプロフェッショナルという存在はますます需要が高まってきています。
日本国内では専門のテスト部門を持つ企業はまだ少ないのが現状ですが、海外ではその地位を確立しており今後成長が期待される分野です。
◆ 仕事の概要
テストの分析、テストの設計、テストの実行
◆ 必要なスキル
品質マネジメントスキル、テスト業務に関する知識、テスト対象に関する業務知識、テスト対象に使用されている技術（言語）に対する知識
◆ 関連資格
JSTQB認定テスト技術者
◆ 年収の目安
300万円～800万円
◆ 求人例
Linuxを用いてクレジット決済システムのテスト設計及びテスト実施する、テストエンジニアを募集する案件です。
Linuxの基礎知識やテスト項目作成経験、テスト実施経験1年以上などが求められます。報酬の目安は、月額40～50万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：テストエンジニア★クレジット決済システムのテスト設計
2.6 組み込みエンジニア
制御・組み込みエンジニアとは、家電製品や産業用機器などに組み込まれているファームウェアの設計・開発を行うエンジニアです。電子レンジや炊飯器などにも動作を制御するソフトが入っていることで、いろいろな機能を実現しています。
またスマートフォンなども外部アプリケーションだけではなく、バックライトの自動調節や電話を掛ける仕組みなどに制御・組み込みの部分があります。このようにとても重要な分野ですが、慢性的に人材不足な状態であると言われています。
◆ 仕事の概要
制御・組み込みソフトウェアの設計、制御・組み込みソフトウェアの開発
◆ 必要なスキル
C言語、C++、Java、アセンブリ言語などに関する知識
◆ 関連資格
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
◆ 年収の目安
400万円～800万円
◆ 求人例
C++を用いてIoT機器のファームウェア開発を担当する、組み込みエンジニアを募集する案件です。
C++での組み込みソフトウェアの開発経験や、ハードウェアの開発経験が求められます。報酬の目安は、月額80万円～です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：組み込みエンジニア★IoT無線通信機器の組込開発
2.7 ゲームエンジニア
ゲームエンジニアとは、家庭用ゲーム機（コンシューマーゲーム機）のソフトウェア開発や、アーケードゲームの開発、PCゲームの開発、スマートフォン向けゲームのアプリケーション開発を行うエンジニアのことです。動作するハードの種類により、その開発内容は多岐に渡ります。特に近年では、スマートフォン向けゲームを開発するエンジニアの需要が高まっています。
◆ 仕事の概要
ゲームの開発
◆ 必要なスキル
C++、Java、Swift、Unityなどに関する知識、物理学や数学の知識
◆ 関連資格
Unity 認定資格
◆ 年収の目安
300万円～600万円
◆ 求人例
Unityを用いてPC／スマホゲームのクライアントサイド開発を担当する、ゲームエンジニアを募集する案件です。
Unityでのクライアントサイド設計／開発実務経験や、Unity環境に限らず3年以上の開発の実務経験が求められます。報酬の目安は、月額70～80万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：ゲームエンジニア★PC・スマホ向けゲームクライアント開発
2.8 AIエンジニア
AIエンジニアとは、主に機械学習エンジニアやデータサイエンティストなどを指します。機械学習やディープラーニングを用いたAIの開発や、データの分析を行います。AI分野は深刻な人材不足であり、AI人材の獲得が各社で争奪戦となっています。
◆ 仕事の概要
AIの開発、AIを用いたデータ分析
◆ 必要なスキル
Pythonなどの言語に関する知識、機械学習に関する知識、統計学や数学の知識
◆ 関連資格
G検定
E資格
◆ 年収の目安
400万円～800万円
◆ 求人例
Pythonを用いESG（Environment Social Governance）の観点からの企業評価をスコアリングするサービスの開発を担当する、機械学習エンジニアを募集する案件です。
機械学習の経験や、Pythonを用いた開発経験が求められます。報酬の目安は、月額50～80万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：機械学習エンジニア★企業向けスコアリングサービスの開発
3. インフラエンジニアの仕事内容・適性・将来性
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなど、ハードウェアの構築や運用を行うエンジニアのことです。インフラエンジニア4種類を、それぞれ見て行きましょう。
3.1 ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、コンピュータネットワークの設計・構築・運用・保守を専門的に行うエンジニアです。データ通信に関するさまざまな技術（ルータ、スイッチ、DNS、メール、ファイアウォールなど）に精通しネットワークシステムの構築を行うことが主な業務であり、実際に現場でLANの敷設などを行うのは、一般的にネットワークエンジニアとは呼ばれていない別の職種（LAN敷設業者）になります。
◆ 仕事の概要
ネットワークの設計、ネットワークの構築、ネットワークの運用・保守
◆ 必要なスキル
ネットワークに関する知識
・TCP／IP
・ルーティング・スイッチング
・サーバ（DNS・WWWなど）
・メール関連（MTA・MUA・MDA）
・ファイアーウォール
◆ 関連資格
Cisco技術者認定資格（CCNAなど）
ネットワークスペシャリスト試験
◆ 年収の目安
400万円～800万円
◆ 求人例
システム更改や基盤系システムの構成変更などに関連するプロジェクトに参画する、インフラエンジニア（ネットワークエンジニア）を募集する案件です。
ネットワーク機器、製品に関する深い知識と理解（※特にNexus9000系）、製品の選定、要件定義、設計／構築、運用保守経験や、論理構成図、物理構成図の作成能力などが求められます。報酬の目安は、月額120万円～です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：メール配信システム向けネットワーク設計構築
3.2 セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティ対策を専門に行うエンジニアを指します。セキュリティに配慮したシステムの構築やネットワークの提案、設計などを行います。
セキュリティエンジニアとの兼務が多い職種には、サーバーエンジニアが挙げられます。サーバーエンジニアとは、サーバーシステムの設計・構築・運用・保守を専門的に行うエンジニアです。冗長構成、負荷分散の設計、障害対応などサーバーに関する幅広い業務を請け負う中で、現在は情報セキュリティに対応したサーバーの設計が求められています。
◆ 仕事の概要
セキュリティの設計、サーバの設計、サーバの構築、サーバの運用・保守
◆ 必要なスキル
OSの知識、セキュリティの知識、グループウェアの知識、アプリケーション開発の知識（クライアント／サーバシステムの場合）
◆ 関連資格
情報処理安全確保支援士試験
◆ 年収の目安
400万円～1000万円
◆ 求人例
大手保険会社向けグローバルセキュリティ基盤の構築を担当する、セキュリティエンジニアを募集する案件です。
セキュリティに対する知識と経験や、上流設計から試験、リリースまでのSI案件で使用する技術スキルなどが求められています。報酬の目安は、90～100万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：保険会社向けグローバルセキュリティ基盤構築
3.3 クラウドエンジニア
クラウドエンジニアとは、クラウドサービスを用いたシステムの設計や構築、保守などを行うエンジニアを指します。クラウドサービスの導入を検討する企業が増えている中で、需要も伸びている職種です。
◆ 仕事の概要
クラウドを用いたサーバーの構築
◆ 必要なスキル
AWS、GCP、Azureなどのクラウドサービスに関する知識
◆ 関連資格
AWS 認定ソリューションアーキテクト－アソシエイト
GCP Professional Cloud Architect
Microsoft Azure 認定試験 AZ-900：Azure Fundamentals
◆ 年収の目安
400万円～800万円
◆ 求人例
AWSを用いた新サービス向けクラウド基盤を設計する、インフラエンジニアを募集する案件です。
AWS設計の要件定義フェーズ、特に運用、監視設計周りにおいて、主体となって要件を決め、基本設計書執筆まで対応できるスキルが求められています。報酬の目安は、月額90万円～です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
3.4 データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、データベースの設計・構築・運用・保守を専門的に行うエンジニアです。データベースを扱う様々な製品に精通し、データベース自体の設計や構築だけでなく、運用方法の設計を行う場合もあります。
◆ 仕事の概要
データベースの設計、データベースの構築、データベースの運用・保守、データベースのインストール・最適化
◆ 必要なスキル
データベースに関する知識、データベースのチューニングに関する知識
◆ 関連資格
データベーススペシャリスト試験
ORACLE MASTER
◆ 年収の目安
300万円～700万円
◆ 求人例
PL／SQLを用いて旧システムから新システムへのデータベース設計・開発、データ移行作業を担当する、データベースエンジニアを募集する案件です。
Oracle Database（11g～19c）を用いたDB設計や移行の経験、PL／SQLを用いた開発の経験などが求められます。報酬の目安は、70万円～です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
4. プロジェクト管理系の仕事内容・適性・将来性
プロジェクト管理系は、開発プロジェクトの予算や人員の管理など、マネジメントを行うエンジニアです。
4.1 プロジェクトマネージャー
経験を積んだエンジニアが昇格するエンジニアのリーダー（エンジニアをマネジメントする存在）です。プロジェクト（案件）単位の総指揮官にあたる場合が多く、予算や人員の管理を行います。
◆ 仕事の概要
プロジェクトの責任者、必要なリソースの調達・管理
◆ 必要なスキル
管理能力（リーダーシップ）、コミュニケーション力
◆ 関連資格
PMP（プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル）
プロジェクトマネージャ試験
◆ 年収の目安
600万円～1200万円
◆ 求人例
AIを活用した不動産管理システムの、プロジェクトマネージャを募集する案件です。
プロジェクトマネジメント経験3年以上や、一連のシステム開発プロセスの経験、顧客と良好なコミュニケーションができることなどが求められます。報酬の目安は、月額80～100万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：AIを活用した不動産管理システムのマネジメント
4.2 プロジェクトリーダー
実際にプロジェクトを進行していく、現場のリーダーです。価格の見積もりを行うなどエンジニアとしての豊富な知識と経験が必要なだけでなく、プロジェクトを円滑に推進するための進捗管理など、マネジメント業務に対する知識が必要になります。
◆ 仕事の概要
プロジェクトの責任者、必要なリソースの調達・管理
◆ 必要なスキル
管理能力（リーダーシップ）、コミュニケーション力、総合的な技術・業務知識
◆ 関連資格
応用情報技術者試験
システムアーキテクト試験
◆ 年収の目安
500万円～900万円
◆ 求人例
キャッシュレス決済プラットフォームやそれらを一元管理するダッシュボード、キャッシュレスアプリの店舗向け入出金管理システムなどの、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーを募集する案件です。
Webシステム開発プロジェクトのマネジメント・リーダー経験などが求められます。報酬の目安は、月額80～100万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：キャッシュレスシステム開発のマネジメント
4.3 ITコンサルタント
ITコンサルタントはクライアント企業が抱えている経営上の問題点を洗い出し、それをIT技術を用いて解決する方法を提案します。目的はただシステムを完成させることではなく、システムの完成によりクライアントの問題点が解決されたかどうかが問われます。
◆ 仕事の概要
電話・メールでのサポート対応、現地でのサポート対応
◆ 必要なスキル
コミュニケーション力、総合的な技術・業務知識、他者の疑問・要望に対する問題解決能力、論理的思考能力
◆ 関連資格
PMP（プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル）
プロジェクトマネージャ試験
ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
◆ 年収の目安
600万円～1200万円
◆ 求人例
自社パッケージ開発のコンサルティング、導入、データ解析を行う、ITコンサルタントを募集する案件です。
BtoC向けIT営業またはWebコンサルティング経験や、Webシステム開発経験などが求められます。報酬の目安は、月額80万円～です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：自社パッケージ開発のコンサルティング、導入、データ解析
4.4 ブリッジSE
ブリッジSEとは、国外のエンジニアにプロジェクトを外注するオフショア開発の際に、国内のプロジェクトチームとの橋渡し役を行うSEのことです。ベトナムや中国などの現地に駐在、またはテレビ会議などで連携を取り、プロジェクトを円滑に進める役割を担います。
システムエンジニアとしての実務経験だけでなく、ビジネスレベルの語学力も要求されます。また、文化の違いや国民性の違いなどを受け入れて対応する柔軟性が求められます。要求レベルの高さや海外勤務の必要性などから、一般的なSEよりも年収は高めになる傾向にあります。
◆ 仕事の概要
オフショア開発のマネジメント、現地メンバーとの折衝や調整
◆ 必要なスキル
SEの実務経験、語学力（TOIC750点以上）
◆ 関連資格
TOEIC
◆ 年収の目安
400万円～1000万円
◆ 求人例
Elasticserchを利用した検索システム開発を支援する、ブリッジSEを募集する案件です。
Elasticsearch、AWS、Java Spring、Angularの経験や、ビジネスレベルの英語力、Jira 、スクラム開発の経験などが求められます。報酬の目安は、月額80～90万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
4.5 システムエンジニア
システムエンジニアとは、コンピュータシステム開発の場面において設計から開発、そしてテストまでを一貫して計画し、進めていく存在です。納期が迫っていれば開発やテストを手伝ったりとオールラウンダーであることが求められるケースもありますが、主な仕事はクライアントとの打ち合わせを通じてその要求を紐解き、仕様を確定していくことです。
クライアントとの対話やクライアント提供の資料から仕事の概要を知り齟齬なくシステムに落とし込んでいくためには、コミュニケーション力や読解力が必要になります。さらに顧客の要求に沿ったシステムがどんなものなのか、設計書を通じてプログラマに正しく伝えるためには 論理的な文章力が必要になります。そのためかシステムエンジニアは意外に文系出身の方が多い職業ですが、どんな機能が実現可能かプログラミングからデータベース、ネットワークに至るまで、技術的な面の知識もしっかりと学んでおく必要があります。
◆ 仕事の概要
クライアントの業務分析、システムの提案・要件定義、システムの設計書作成、システムの開発・テスト、システムの運用・保守、マニュアルの作成
◆ 必要なスキル
クライアントの業務知識、コミュニケーション力、設計書作成のための国語力（文章伝達力）、使用する技術（言語）に対する知識
◆ 関連資格
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
クライアント業務に関連する資格（例：会計システム→日商簿記 など）
◆ 年収の目安
300万円～700万円
◆ 求人例
Javaを用いてVB-VBAの帳票参照系システムをWebシステムで再構築する、システムエンジニアを募集する案件です。
Javaでの開発経験や、基本設計の経験などが求められます。報酬の目安は、月額80万円～です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：システムエンジニア★帳票参照系システム再構築
5. その他のエンジニアの仕事内容・適性・将来性
その他にも、ITに関する知識を活かして、ユーザーと直接コミュニケーションを取りつつサポートを行うエンジニアもいます。
5.1 セールスエンジニア
セールスエンジニアはプリセールスとも呼ばれ、エンジニアとしての専門知識を有しつつ、営業をメインで行う職種です。営業専門のスタッフに同行してクライアント先へ訪問し、技術面から交渉や調整のアドバイスを行いつつ、導入を提案・販売していくことが主な業務になります。
一般の営業職との違いには、クライアント側の技術担当者と対等に会話できるだけの知識と、逆に専門用語に詳しくない担当者へ分かりやすく説明するためのスキルが必要な点が挙げられます。
◆ 仕事の概要
システム導入の提案・販売、クライアントとの調整・交渉、技術面からの営業サポート
◆ 必要なスキル
売り込む対象のシステムに関する知識、技術面の知識、コミュニケーション力
◆ 関連資格
基本情報技術者試験
売り込む対象のシステムで行う業務に関連する資格（例：会計システム→日商簿記 など）
◆ 年収の目安
400万円～900万円
◆ 求人例
自社CMSを用いたアプリ開発の受託をメインに行っている企業内で、顧客候補企業へのインサイドセールスを担当する、セールスエンジニア（プリセールス）を募集する案件です。
法人営業の経験や、テレアポ経験などが求められます。報酬の目安は、月額30～40万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：アプリ開発会社向けBtoBセールス業務
5.2 ヘルプデスク
サポートエンジニアとは、クライアントに対して、導入したIT製品（ソフトウェアやハードウェアなどの製品）の技術的なサポート対応を専門的に行うエンジニアです。
主に電話やメールで操作方法や故障に対する問い合わせを受け、原因を特定し、アドバイス行います。遠隔での対応では不十分な場合は、顧客先に出向いて対応することもあります。
◆ 仕事の概要
電話・メールでのサポート対応、現地でのサポート対応
◆ 必要なスキル
担当する製品に関する知識、コミュニケーション力、他者の疑問・要望に対する問題解決能力、IT技術に対する一般的な知識
◆ 関連資格
基本情報技術者試験
◆ 年収の目安
250万円～600万円
◆ 求人例
大手グループ総合不動産会社の、ヘルプデスク担当者を募集する案件です。
社内システムの運用経験やキッティング、コミュニケーション力などのスキルが求められます。報酬の目安は、月額50～60万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
5.3 社内SE
社内SEとは、自社内の情報システム部門にて、社内のシステム及びITインフラの構築・管理を行うポジションです。社内のIT環境構築を提案・開発・導入を行ったり、社内からあがってくるIT関連の質問に対してサポート対応したりと、企業によって対応範囲はさまざまです。社内のネットワークやサーバの構築・管理を任される場合もあります。
対顧客の仕事ではないため、無理な納期や要求に悩まされるケースはめったにないというメリットがある反面、技術力を磨く機会が少ない場合もあるようです。
◆ 仕事の概要
社内システムの提案・開発・導入、社内システムの保守、社内のITサポート
◆ 必要なスキル
社内システムに関する知識、コミュニケーション力、他者の疑問・要望に対する問題解決能力、IT技術に対する一般的な知識
◆ 関連資格
基本情報技術者試験
CCNA
LinuCレベル1
ORACLE MASTER Bronze
◆ 年収の目安
350万円～800万円
◆ 求人例
デジタルマーケティング、デジタルコンテンツ制作事業を展開している企業の、社内SEを募集する案件です。
社内SEとしての経験3年以上や、Microsoft365・ActiveDirectoryの設定経験、Windowsサーバー運用経験、コミュニケーション良好などのスキルが求められます。報酬の目安は、月額60～70万円です。
詳しくは案件情報ページをご覧下さい。
▸ 案件情報：デジタルマーケティング企業内のヘルプデスク業務
6. エンジニアの種類についてよくある質問
エンジニアの種類についてのよくある質問「エンジニア経験が浅い人でも求人が豊富な職種は？」「エンジニア『35歳定年説』は本当？」という疑問に、お答えします。
6.1 エンジニア経験が浅い人でも求人が豊富な職種は？
エンジニア経験が浅い人でも求人が豊富な職種には、ヘルプデスクやテストエンジニアなどが挙げられます。開発の最前線ではありませんが、どちらも開発チームになくてはならない職種です。さらにこれらの業務を行っていくうちに、システム開発について学ぶことも可能です。
6.2 エンジニア「35歳定年説」は本当？
「35歳定年説」と聞いてイメージするエンジニアとは、開発エンジニアなどの「プロジェクト管理系ではないエンジニア」も含まれます。この「プロジェクト管理系ではないエンジニア」の割合が高いフリーランスエンジニアの場合、弊社営業担当者の調査結果によると、次のような傾向がありました。
• 0からフリーランスを目指せる年齢の限界は30代位まで
• エンジニア経験有では年齢の限界に支障が少ない
年齢というよりも「一緒に働けるイメージを持てるか、持たせられるか」が、重要なポイントとなります。実際に、40代以上や50代でも長年活躍しているフリーランスエンジニアは数多く存在しています。
フリーランスエンジニアを目指せる年齢の限界や、続けられる年齢の限界についてさらに詳しく知りたい方は、次の記事をご覧下さい。
7. まとめ
エンジニアの名称には明確な基準があるわけではないので、企業により呼び方や、対応する業務範囲が異なる場合もあります。とはいえ、この記事で求人票に掲載されている職種（例：ネットワークエンジニア募集）からおおまかなイメージを得られるようになったのではないでしょうか。これからITエンジニアを目指そうとしている方へ、自分がどの種類のエンジニアに向いている、または興味が持てそうか、本記事が考えるきっかけになれば幸いです。
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